Bさんは、若い頃、働きながら兄弟を支え、ご自身はずっと独身で過ごされました。現在の場所でお母様を見送られてから、ずっと独居生活をされています。包括支援センターからの紹介で、担当する事になり、利用されていたサービスをそのまま継続しておりましたが、突発的な病院受診に対応できる事業所がなく、それ以後、ご家族様の希望で、全サービスを華桔梗でお世話させて頂いております。
ご家族様が医療従事者であり、独居生活において、情報共有の重要性や、非常時の対応での利便性についてよく理解されており、県外在住のご家族様から、全てお任せ致しますとお墨付きを頂きました。とは言え、何かあれば、常に連絡するという関係性は必要であり、継続しています。
Bさんが自宅で転倒し、救急搬送にて入院となった際、一時的に認知症状が悪化し、病院内での徘徊や点滴の自己抜去等が相次ぎ、施設入居を勧められました。しかしご家族様は、医療従事者であったからこそ、現在の症状が一時的である事、施設入居すれば認知機能の回復は困難であることを考慮され、在宅での生活を試みることにされました。
結果、やはり自宅に帰ることで、認知症状は落ち着き、在宅生活を継続する事が出来ました。
あれから1年。担当ケアマネやヘルパー、デイのスタッフ等が一丸となってBさんの生活をご支援し、認知症であっても独居生活を現在も継続されています。認知症故に、症状の進行や、適切な医療への連携等、配慮すべき点は沢山ありますが、華桔梗では多方面へもアプローチすることが多々あり、いろんな方々のご協力を得て、Bさんの独居生活をご支援しています。