手記本文

私の生きる喜びをすべてコロナにうばわれ、その上、最愛の姉をなくし　生活は180度かわりました。週一回デー華桔梗に二回のヘルパーさんがおそうじに来てくれます。それ以外はテレビがお友達。何のしげきもなく、テレビショッピングでいらないものを買ってしまい失敗したことも… ひどい孤独感を味わいはじめました。
カガミの前に立つことも、化粧することもいやになり、スッピンの毎日。食事の支度も手ぬき、主人の体重が4kgもへって医者が心配して栄養のある薬を出してくれました。マイナス面は言葉にあらわすことが出来ない程たくさん・・・

こんな生活を続けていれば大変。なやんだすえ代表の武知さんに家に来ていただきお話を聞くなかで、ヘルパーさんと買い物に行ったりサンポが出来る。そうだ、私の大好きな買い物が出来るのならとお願いしました。週一回、先ずどこへ行こうかと考え、買うものをメモしました。一日目はナーサリー、次の週はジャスコ、ABC、100きん。ヘルパーさんと対話しながら足の痛いのも忘れてたのしく。あらたな発見もありました。100きんもバカに出来ませんね・・・何か別世界のよう。3年間のうっぷんをはらした様な感じ。スッピンから化粧。美しくきれいになろうと日々欲が出て来ました。先日「にくじゃが」を作ってもらいました。「おふくろの味」おいしかったです。

ケアマネージャーさんが あなた声のトーンが変わったように明るくなったネ と云われました。私は両手がふるう病気で痛んで夜ねられない日もあります。気持ちばかりあせり、なやんだすえ、通信教育をしようと思いましたが通教は人に会わない、行動もおこせない、これではダメ。そんな時目にとまったのが新聞のチラシ。愛媛新聞カルチャースクールで書道。でも、手がふるうので心配。先生に相談「出来ることをたのしみなさい」と云われ、10月から月二回5人の先ぱいと対話しながら90才の手ならいがんばってます。

難病をかかえながら病にまけてはいけないと、大好きな旅行はムリ。せめて自分のいける場所をさがし、一歩ふみ出すことが出来ました。

「勝つことよりも　負けないことが偉大な勝利」この言葉が私は大好きです。

老いて今　思い新らたに　習い事