介護が必要な身体になっても健常者のように華やかに生きてほしい

事例 70代 男性

認知症において、専門医による的確な診断と適切な処方調整というものは、介護する家族にとって、必要不可欠な要素です。どうする事も出来ず、当方に暮れていたご家族様が支援者の関わりによって、生活改善する事が出来た事例をご紹介致します。

Aさんはご自身が定年退職の後、ご家族様の仕事を手伝う等して暮らしておられました。やがて様子に異変を感じ、病院受診されましたが、近隣の内科を紹介され、それ以後、長い間、認知症において専門的治療を得られない状況で暮らしておられました。症状はどんどん進行し、ご家族様が介護生活に困り果てた頃、包括支援センターを通じて、華桔梗につながり、その時点での介護保険における認定結果は要介護3でした。

Aさんについて、元々の性格が怒りっぽいとは聞いていましたが、実際にスタッフが対応を間違えると、暴言や暴力が出現する事もありました。認知症状としては、物の名前や使い方がわからなかったり、わからないからこそ、何か指示されても、そのように行動する事が出来なかったりで、その結果、言われた事ができない自分や、できない事を要求する相手に対して、苛立ちや怒りの感情が芽生え、言動に移すという状態でした。

私達は、症状の観察を行うとともに、専門医につなげ、都度都度、処方の調整を依頼し、ご本人様が戸惑うことがないような働きかけを行い、日々の通所介護の提供を試みました。
初めのころは長時間の滞在が困難でしたが、次第に7時間滞在も出来るようになりました。

適切な処方調整の甲斐あって、症状も落着き、施設でも暮らせる状態となり、現在は穏やかに施設で暮らされています。症状が進行しながらも、ずっと抱えてこられたご家族のご苦労を思うと、本当に、お気の毒でなりません。もっと早くに出会う事が出来て居れば、Aさんの人生も、またご家族様の暮らしも、全く違うものになっていただろうと悔やまれます。

同じような症状をお持ちの方を、今もなおご家族が抱えておられる現状があり、少しでもお役に立てるのであればと、事例紹介にご協力いただきました。看護や介護や認知症において、専門職の関りで一気に状況が好転することはよくあります。お困りの方は一日も早く、華桔梗と繋がってほしいと思います。

出会いが早ければ早い程、未来は変えられる。
ご連絡、お待ちしております。